丹後吹奏楽団 プロフィール

初期の丹後吹奏楽団

丹後吹奏楽団は昭和63年、京都国体の式典演奏をきっかけに地元の高校吹奏楽OBを中心に設立しました。

 

丹後では初の社会人バンドとして、イベントや式典などの依頼演奏や定期演奏会・ポップスコンサートを中心に活動し、地域に音楽文化を広める役割を担っています。

私たちは「音楽を楽しみたい!」という仲間たちでいっぱいです。自分たちが音楽を楽しむ事をモットーにしています。それを人に聞いてもらえるともっと音楽を楽しめるじゃないか。そしてその演奏で聴いていただいた方を楽しい気持ちにさせてあげる事ができればもっと最高じゃないか。と、こんな考え方で活動しています。ここでは職業・年齢・性別・経歴に関係なく、このモットーを基に運営しています。 今後もますます地域の音楽文化のために、また団員の憩いの場として活動していきます。どうぞ応援してください。

「丹後吹奏楽団旗揚げ前の物語」

 私たち丹後吹奏楽団にも、楽団ができる前の事を知っている人が少なくなってきました。そこで楽団誕生までのことをお話しましょう。

 

 まず、その昔峰高や網高吹奏楽部の定演には、OBがおじゃまして第2部で演奏する事が恒例となっていました。その折に社会人バンドを作っては?と話が出ていました。そんな中、昭和63年10月に京都国体があり、軟式野球の開会式で式典演奏をしてほしいと依頼があり、楽器購入の費用が出るとのことで、いよいよ本腰を入れて楽団を作る事となり、発起人として広瀬先生、平井先生、松本、安井、永浜、太田の各氏と私の7人が寄っては規約や名称、練習場所などこまごまとしたことを決めました。また、町長に楽団設立に向けての理解を求めにお願いにも行きました。

そして参加してくれる人を募るため、OBを中心に往復はがきで入団の有無を聞いて団員の骨格が出来てきました。

 

 楽器もチューバ2本とソプラノサックス、バスクラとピッコロなどを購入しました。

 

そして、いよいよ昭和63年2月21日峰山中央公民館で結団式があり、丹後吹奏楽団が旗揚げされたのです。その年の10月16日、善王寺グランドで大宮中学校との合同演奏で国体の式典演奏行いました。その2週間後の10月29日、国民文化祭の中の「吹奏楽の祭典」という催しが神戸の県立総合体育館であり、日本全国から集まった凄いバンドに混じって(無謀にも)ホルストの「木星」を演奏してとっとと引き上げてきました。やっぱりトップを走ってるバンドは凄いですね。他の演奏を聞きながらいつかはこうなりたいものだと思いました。その翌年、年号も改まって平成1年11月11日、第一回定期演奏会が丹後文化会館で行われたのです。

「丹後吹奏楽団設立、定期演奏会昔ばなし」

●出演・・昔を知る熊さんとはっつぁん。

熊・・・「いやー何と言っても京都国体が楽団設立のキッカケだった訳ですねぇー。」

はつ・・「昭和63年に楽団をつくり、京都国体の式典を演奏したとき、『これから地域の文化のために頑張ろう』なんて力が入りましたからね。」

☆定期演奏会スタート


熊・・・「国体で盛り上がった気運をいかに維持するか、みんな毎日そんな事ばかり考えてました。」

はつ・・「神戸であった国民文化祭吹奏楽の祭典に京都から唯一参加したりして、あれはなかなか面白かったし、それの勢いで定演をはじめた訳ですから。」

熊・・・「第1回の定演は『展覧会の絵』なんてチョー難曲をやったりして、目一杯背伸びしてましたね。今思えば。」

はつ・・「ディズニーメドレーでは子供を舞台で踊らせたりディズニーの城を作ったり色々凝りましたっけ。」

熊・・・「その後2回、3回と定演をやりながら、実は内部で選曲や路線をめぐって少しゴタゴタし始めたし、30人も40人もメンバーが集まると気持ちをひとつにすることがだんだん大変になって来たな、この頃から。」

はつ・・「最初は音楽が出来ればそれだけで楽しかったけれど、だんだん自分のやりたいものがはっきりしてくると、色々あるわな、そりゃ。」

熊・・・「4回5回6回と何だかんだと言いながら続けたけど、この頃は楽団も不安定な時もあり、チョットやばいぞ・・・、って感じもあった。」

はつ・・「7回の定演の第2部ラテン特集は血がさわいだなァー。」

熊・・・「それを言うなら5回定演のショスタコの交響曲第5番革命・第4楽章は、今思っても良い出来でしたよ。」

はつ・・「9回の定演ではソロを吹いた人がはずしまくって、その後の打ち上げでイッキ飲みの刑にあったとか。」

熊・・・「でもなんだかんだと言いながらよく続けてこれたなぁ、次々に若いメンバーも入ってくれたし。おい、どうする、これから?」

はつ・・「8回の定演でやったカルミナ・ブラーナ。あれを合唱付でやりたいですね、第20回の定期演奏会くらいに。」

熊・・・「あんたそんな長い間吹きつづけられるの?」

はつ・・「やりますとも、体力の続くかぎり。それまで楽団がつぶれないようにしてもらわんとなあ。」

2人
「ほんま、ほんま」